Vol. 16
 
第16話 津軽鉄道・桜のトンネル
 
 日本の鉄道には各地に桜の名所があります。その中でも1,2を争うほど美しいのが青森県津軽鉄道の芦野公園駅ではないでしょうか?駅を中心として線路の両側の桜並木、それも線路に向かって枝を伸ばして見事なトンネルを成しています。春の風が吹くたびに、気動車の排気がかかるたびに吹雪のように舞い落ちる花びら、東北の短い春を華やかに演出してくれます。
 桜の花が北に行くほど美しく見えるのは、花の期間が短いせいだと思っています。この写真を撮影したときも、前日に様子を見に行ったときにはそれほど多くの花が咲いていなかったのですが、翌日にはご覧の様子、一般に開花から満開までは一週間と言われていますが、東北の場合は一気に咲くために、もっと短いようです。ということは、当然ほとんどの花が同時に咲くわけですから、その華やかさと言えば、最高の状態で見ることができるわけです。まあ、反面花の次期が極端に短くて、撮影予定が立てにくいという欠点もありますが・・・東北の桜はけっこうギャンブルなところがあるようです。
 写真は’90年頃のものです。気動車は今はなくなったキハです。国鉄のキハ22改やオリジナルのキハ24などが走っていました。
 
 

 
 シオンフォレストさんで出していただいたCD-ROMのパッケージに
使った写真です。パッケージでは、ほぼ真四角でしたが、実際には
これくらい上の桜が入っていました。

 
津軽鉄道 芦野公園駅付近
 
 
 
 縦位置でも横位置でも画面いっぱいに桜が写ります

津軽鉄道 芦野公園駅付近
 
 

 
 普段無人駅の芦野公園駅も、この時期だけは駅員さんが
出張してきます
 
津軽鉄道 芦野公園駅付近
 
 

 
 逆光の桜もまた良し・・・
 
津軽鉄道 芦野公園駅付近
 

 
ひがな一日、桜の木に囲まれて、のんびりと撮影していました
 
津軽鉄道 芦野公園駅付近