Vol.24

初夏の香りの海岸鉄道
     日南線

  
 第17週 4月23日〜4月29日

  

波穏やかな海岸に朝日が差し込む
        この写真はDVD「魅惑の鉄道風景 七曜週めくり」の映像から取り込みました
  
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 東日本に住む者にとって、「南国の鉄道」と聞いただけで、妙な憧れを感じる。こと宮崎の南側の海岸線を走る日南線は、その路線名からしても「南国」を感じさせてくれるのだ。
 実際の日南線も、青島の岩が露出した海岸あり、砂浜ありといろいろな海の表情を見せてくれる。数少なくなったローカル線らしいローカル線のひとつだ。
 
 
 4月の終わりごろ日南線を訪ねてみた。通常の年だと晴れても空気が澄まず春霞のようになってしまうことが多い。しかし、この年は晴れが続き、空気も澄んで新緑が鮮やかに見える年だった。そうすると、4月であっても雰囲気は春と言うよりも初夏の趣き。夜明け前に海岸線に立っても寒さは覚えずに、気持ちの良い朝だった。海から昇り、次第に高度を増す太陽に、朝の列車がかかると、きれいなシルエットになってくれた。これが幸先の良い一枚になり、この日一日、少々汗をかきながら、じっくりと撮影をする有意義な撮影になった。
 
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ワンポイントフィールドガイド:日南線 大堂津
 
  
 TOP写真を撮ったのがA地点。国道から河口の砂浜に降りた所からの撮影。4月の終わりごろ、ちょうど太陽が鉄橋の真後ろになり、きれいなシルエットになる。また午後になれば順光で海を入れて撮影することができる。B地点は大堂津から油津側に進んだ港を見下ろす道路からの撮影、A地点で撮影した鉄橋を港の向こうに見ることができる。少々距離が離れているので、望遠レンズが必要だ。午前中が順光になる。

 
 
 
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実際に撮影に行かれる場合は、週刊週めくりメニュー下にある、ご注意を必ずお読みください
 

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