Vol. 1
 
第1話 大井川鐵道という路線
 
 2003年はとにかく「蒸気機関車に明けて蒸気機関車に暮れる」そんな年でした。もう、からだ中が煙にいぶされたような気がしてきます。さて、昭和53年に全国で廃止になった現役の蒸気機関車。私の世代は、ほんとうにギリギリで現役の姿を見ることが出来た歳です。汽車の廃止で醒めかけた気持ち、そんな気持ちをなんとか現在に至るまで残せたのは、この大井川鐵道があったからかもしれません。この鉄道を最初に訪れたのは中学生のころ(その話は、いずれ)まだ本線運転が始まらず、千頭から数キロの区間を小さな機関車が行き来していました。それからほぼ30年、そうそう通い詰めた訳でもないのですが、色々な路線を撮影して、ふと振り返れば大井川の汽車がいる。そんな路線です。
 
 今週の写真は、大井川の「季節の走り編」です。
 

 
 春の雨の中、谷間に咲いた桜が明るい色に見えていました
川根温泉笹間渡-地名
 

 
 夏が始まる頃、梅雨の終わりの雨が降りました。汽車は白い煙をひいて行きます
抜里-川根温泉笹間渡
 

 
 暖かい静岡でも12月に入ると木々は色つきます。大井川の支流に汽笛がこだましました
川根温泉笹間渡-地名
 

 
 正月には汽車にも日章旗が掲げられます。この年めずらしく雪の中の運転になりました
福用-大和田