Vol. 2
 
第2話 C108始動
 
 「蒸気機関車は石炭を燃やして水を沸かして走る」当然分かっていることなのですが、意外にもじっくりと感じる機会がありませんでした。しかし、2003年の春に雑誌の取材で大井川鐵道の汽車に火を入れる姿を見ることができました。前の日の運転が終わり冷たくなった機関車が、火を入れられて徐々に温まり、息をつくような蒸気が上がる・・・「生き物にもっとも近い機関」ということが実感できたひとときでした。
 
 今週の写真は機関車C108が動き出すまでを追ってみました。
 

 
 前日の清掃から始まります。舞い上がるススで真っ黒です
新金谷駅
 

 
 一気に高温にもっていくため、また石炭の着火用の薪をきれいに並べます
新金谷駅
 

 
 そして火入れ
新金谷駅
 

 
 火力が上がったところで石炭をくべはじめます。1往復の運転で約700sを投炭するそうです
新金谷駅
 

 
 駆動部に油を注しながらの点検です
新金谷駅
 

 
 更に点検が続きます。見ていただけでも3回の点検が行われていました
新金谷駅
 

 
 磨き上げられた動輪、ロッド・・・
新金谷駅
 

 
 機関車の裏側はこんな感じ。意外とシンプルです
新金谷駅
 

 
 蒸気が湧き上がり、出発準備が完了です
新金谷駅
 

 今週の写真は、大井川鐵道様、KKベストセラーズ(一個人)様のご好意で掲載しています。