Vol. 10

雪深い峠
   山形新幹線

  
 第03週 1月15日〜1月21日

  

大沢−関根間 雪の壁に囲まれ、峠道を行くつばさ
 

        この写真はDVD「魅惑の鉄道風景 七曜週めくり」の映像から取り込みました
  
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 福島県と山形県の県境、板谷峠は奥羽本線は在来線として走っていた昔から、険しい峠道として知られていた。機関車の牽引する列車やディーゼル特急には補機が付いて坂道に挑むこともあった。
 最初の在来型新幹線として運転を始めた山形新幹線は基本的に同じルートで山形を目指す。その道の険しさは今でも変わることはない。
 
 
 その週ごとに季節感を求めてフィールドを巡る週めくりだが、雪の季節は難しい。年によって同じ場所でも、まったく雪の具合が異なるためだ。
 この撮影をした年、東北地方は久々の豪雪で、例年以上に雪が積もっていた。普段から雪の多い板谷峠では線路脇にうず高く雪が積まれ、高い壁を作っていた。ここ数年では見たことがないほどの積雪量だ。
 夜間の運転がない山形新幹線では、早朝暗いうちに除雪車が走り、前の晩に降った雪をかき分けて、朝の列車を通して行くのだ。
 前日まで大雪だったこの日も、銀色のつばさは定刻で駆け抜けていった。
 
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ワンポイントフィールドガイド:山形新幹線 大沢−関根
 

 A地点は大沢駅から下り方向に歩いて町を抜け、二又を左へ、線路をくぐってから線路沿いの道を上がったあたりがポイントになる。線路をくぐるところには民家があるため、除雪されている。線路沿いの道は除雪されていないので、雪の中を歩く装備が必要だ。また、この場所は線路付近に柵がないので、近づきすぎには充分に注意したい。
 A地点から大沢駅方向を見ると、上の写真のように山あいのカーブを撮影することが出来る。ただ、この場所は天気が良いと終日陽が当たらない。また、同じ地点から関根方向を見ると、直線の正面になり、正面や、やや斜めなど自由なアングルを取ることができる。こちらは昼頃からが順光になる。望遠レンズ向きのポイント。
 大沢駅からA地点までは焼く3Kmの距離。
 
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実際に撮影に行かれる場合は、週刊週めくりメニュー下にある、ご注意を必ずお読みください
 

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