Vol.34

夏色の電車特急
     函館本線

  
 第26週 6月25日〜7月01日

  

夕日に染まる電車特急ライラック
        この写真はDVD「魅惑の鉄道風景 七曜週めくり」の映像から取り込みました
  
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 ディーゼル特急が高速で駆け抜けるイメージの強い北海道でも、札幌を中心とした区間で電車特急が活躍している。そのひとつが札幌と旭川を結ぶ特急ライラックとホワイトアローだ。北海道らしいまっすぐな線路線路がどこまでも広がる平野を横切っていく。もうひとつの北海道の鉄道風景だ。

 
 
 日中、青空が続きいた6月の終わりごろ、北海道の夕日は遅い時間に赤い色を見せてくれる。一日の撮影が長くて、良い写真の取れた気持ちよい疲労感の中鉄橋のシルエットを狙っていた。だんだんと鉄橋に近づく夕日、あんなに昼間が長かったのに思いのほか落ちてゆく速度が速く感じる。そして夕日が鉄橋にかかった時に、轟音を上げて特急ライラックが走り抜けていった。楽しかった撮影の一日を締めくくるのにふさわしい風景に出会い、ゆっくりと機材を片付ける。夏の北海道の充実した撮影だった。
 
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ワンポイントフィールドガイド:函館本線 江部乙−妹背牛
 
  
 先週に引き続き石狩川を渡る鉄橋の撮影ポイント。石北本線が山の中の感じだったのに対し、函館本線では広大な雰囲気で撮影することができる。A地点はトラスの鉄橋をサイドから狙えるポイント、TOPの写真は夕刻のシルエットを狙った。上り列車向けの撮影地で、下り列車は手前のトラスに邪魔されて撮影しにくい。午前中が順光になる。B地点は鉄橋のガーター部分を行く下り列車を撮影するポイント。午後列車のサイドに日が当たるが、列車正面までは夏の夕刻以外日が当たりにくい。
 
 
 
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実際に撮影に行かれる場合は、週刊週めくりメニュー下にある、ご注意を必ずお読みください
 

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