Vol.36

中国山脈のローカル線
     芸備線

  
 第28週 7月09日〜7月13日

 
 
  
  

夏色の渓谷を単行ディーゼルが見下ろす
        この写真はDVD「魅惑の鉄道風景 七曜週めくり」の映像から取り込みました
  
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 中国地方の鉄道は、山陽本線と山陰本線をメインルートにして、数々の横断路線、そして姫新線、と芸備線で結ばれる縦貫線がある。この縦貫線は中国山脈の深い山の中や山里を抜けて走るローカル線で、単行列車や短い編成の列車が運転されている。
 

 
 
 夏の中国地方は深い緑色に覆われて、強い日差しに草の香りがしている。豊かな流れの渓谷では、暑くほてった体に川からの風が心地よく吹いてくる。芸備線の列車本数は少なく、撮影の待ち時間が長い。ついつい空いた時間には川原へと降りて流れる水に手をつけたりする。さらさらと流れの音が聞こえ、頭の上からはセミの大合奏が降り注いでくる。夏の中国地方の音だ。昔ヒバゴンという謎の生物が話題になったことがあるが、この付近が目撃されたという比婆山だ。生息の真偽はともかく、不思議は生き物が居てもおかしくないほどの深い山に囲まれていることは実感できる。
 カメラに戻ってしばらく待つと、強い夏の光に照らされて、小さなディーゼルカーが駆け抜けて行った。
 
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ワンポイントフィールドガイド:芸備線 備後落合−比婆山
 
  
 夏の渓谷を走る単行ディーゼルカーを撮影する。比較的備後落合側が近いが、歩きだと少し遠いかもしれない。A地点はTOP画像を撮影したポイントで、昼ごろの光線状態が良い。夏は陽のあたる時間が長く撮影しやすいが、秋から冬にかけては早い時間に陽が翳るので注意が必要だ。また、撮影ポイントは国道からなので、車にも十分注意したい。
 
 
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実際に撮影に行かれる場合は、週刊週めくりメニュー下にある、ご注意を必ずお読みください
 

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