Vol. 2

 
秋の山に囲まれて
          飯田線

  
 第47週 11月19日〜11月25日
 
  

為栗−平岡間 天竜川の平岡ダムに沿って走る特急伊那路
 

        この写真はDVD「魅惑の鉄道風景 七曜週めくり」の映像から取り込みました
  
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 天竜川は長野県の諏訪湖に端を発し、中央アルプスと南アルプスに挟まれた伊那谷を経て太平洋の遠州灘へとそそぐ雄大な河川だ。飯田線はかなりの距離をこの天竜川に沿って敷かれている。
 飯田線を走る電車の車窓も、天竜川の景観と同じく雄大で変化に富んでいる。中央本線に接続する辰野から南に下ると左右にアルプスの山々を仰ぎ見ることができる。天竜峡駅を境に線路は民家もまばらな深い山へと分け入っていく。そして終点豊橋に向けて街中と広々とした畑とを交互に見ながら進んでいく。
 総距離195.8キロメートル、各駅停車で約6時間の長い旅を飽きさせない、風光明媚なローカル線が飯田線だ。
 
 
 季節は秋の盛りから晩秋へと進み、天竜川の沿線でも山々が色を付けてくる。川の中流域は深い山に挟まれているために、急流の様子と、ダムの穏やかな様子とのコントラストが面白い。
 また、飯田線の駅も良い。 この区間にある為栗駅は、駅から対岸の道路に進むために、細いつり橋を渡らなくてはならない。こんな駅が日本にあるんだと思えるような秘境の駅だ。車窓で感じていた深い山の感触は、小さな駅に降りてみると実感として湧いてくる。
 この谷に撮影に行くならば、秋の彩りが増した頃、晴れて無風の穏やかな日が良い。さざ波の収まった湖面は取りまく山の色を映し、走って行く列車の影もくっきりとした姿を見せる。ファインダーいっぱいに広がる紅葉に長かったローカル線の待ち時間も忘れてしまう。
 秘境の駅と訪れる人も少ない紅葉の名所。静かな天竜川の風景は秋の終わりに訪れたい。そんな撮影地だ。
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ワンポイントフィールドガイド:飯田線 為栗−平岡
 
 天竜川の平岡ダムに沿って走る飯田線の列車を撮影する。
 A地点は平岡ダムに架かる道路橋の歩道から撮影する。このページの写真はここから撮影したもの。
 B地点はA地点からつづれ折りの坂を登って行った道からの撮影。対岸の湖面近くを走る列車を見下ろして撮影する。線路の真横から斜めまで、自由なポイントを選ぶことができる。光線状態はどちらのポイントも午後が良い。秋の太陽は高度が低く、少し遅くなると山陰が線路にかかってくるので注意が必要だ。
 平岡からA地点までは約5キロ、更にB地点までは約1キロ。為栗からの場合は、かなり坂が多いので、平岡側からのアプローチがお薦めだ。
 
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実際に撮影に行かれる場合は、週刊週めくりメニュー下にある、ご注意を必ずお読みください
 

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