Vol.48

SLニセコ号
初秋の山へ
函館本線

  第40週 10月01日〜10月07日

 
  

色つき始めた山を見ながて峠へと向かうSLニセコ
        この写真はDVD「魅惑の鉄道風景 七曜週めくり」の映像から取り込みました
  
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 函館本線の長万部から小樽の区間は深い山を抜けて走る峠越えがある。少し前までは函館から札幌へと向かう特急や急行も走っていたが、現在ではすべて室蘭本線経由となり、本線でありながらローカル列車のみが走るという一種独特の雰囲気を持った路線になっている。
 沿線には、ニセコのスキー場や、温泉地、そして山の中にどっしりとそびえる単独峰羊蹄山があり、北海道の旅を楽しませてくれる。
 
 
 例年、秋になると、走り始める函館本線のイベント列車、SLニセコ号。今年も9月の最終週末から運転を開始する。そして10月の声を聞き始めるころから、沿線の山々は次第に紅葉し始める。十分に涼しくなった山あいを行く汽車、そして車窓には峠へと登るほど色を増す紅葉の木々、文句のつけようのない、汽車旅が待っている。
 その昔、この山を駆けていた機関車はC62、日本最大の蒸気機関車で、それも2両連結した重連で走る急行ニセコは鉄道ファンの憧れの列車だった。当時国鉄の無煙化によってこの列車もディーゼル機関車へと変わり、更には室蘭本線経由の特急列車へと変わって行った。その後復活したC62牽引のSLニセコ号、この列車も巨大な機関車が引く列車として、数々のファンを集め、名シーンを繰り広げていた。しかし、それも運転を終了してしまったのだ。
 そしてまた走り始めた、C11牽引のSLニセコ号。C62に比べれば、すごく小さな機関車だが、函館本線の山越えに挑む姿は迫力に満ちている。いつまでも走り続けてほしい、そんな列車のひとつだ。
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ワンポイントフィールドガイド: 函館本線 銀山−然別
 
  
 SLニセコ号が走る区間は、山の中が多くて、美しい風景が広がる反面、撮影ポイントが道から遠く、撮影するのが難しい一面もある。このAポイントは、国道のオーバークロス付近のスペースから気軽に撮影できる場所だ。SLニセコが通過する頃の光線状態も良い。
 望遠レンズで直線を狙うのも良いし、オーバークロス手前でカーブする列車を短めのレンズで狙うのも良い。
 
 
 
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実際に撮影に行かれる場合は、週刊週めくりメニュー下にある、ご注意を必ずお読みください
 

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